華々しく開幕! オープニング・セレモニーの様子
沖縄県産品フェアの開催に先立ち行われたオープニング・セレモニーでは、本格派女性ヴォーカル・デュオ「ティンクティンク」のお二人が登壇。明るく元気な歌声、その華やかな出で立ちに会場は大盛り上がり!
次に、以下の11名の方々が登壇されました。
公益社団法人 沖縄県工業連合会副会長 仲田龍男氏
NPO法人 沖縄県工芸産業協働センター理事長 小橋川順市氏
(一財)沖縄県観光コンベンションビューロー 常務理事 譜久山健氏
沖縄県酒造組合 会長 玉那覇美佐子氏
沖縄県立芸術大学 学長 比嘉康春氏
株式会社沖縄県物産公社 代表取締役社長 島袋芳敬氏
株式会社沖縄県物産企業連合 代表取締役社長 羽地朝昭氏
ミス沖縄2017 コバルトブルー 町田満彩智さん
2017年 泡盛の女王 多良間香織さん
イオンモール沖縄ライカムGM 佐藤規正
イオン琉球株式会社 代表取締役社長 佐方圭二
まずは佐方社長による、開催への感謝の言葉。
来賓者代表挨拶を務めたのは、仲田龍男氏(写真上)と小橋川順市氏(写真下)のお二方です。県産品のすばらしさや販路拡大への想いなどを語ってくださいました。
さらに、ミス沖縄・泡盛の女王が紅型や泡盛などの県産品をPR。沖縄の方言を織り交ぜながら、県産品の魅力を存分に語られていましたよ♪
沖縄県について学ぼう! 泡盛の女王とミス沖縄によるクイズ大会
グランドスクエアでは、沖縄の伝統工芸に関するクイズ大会が行われました。クイズは計6問で、簡単なものから頭を悩ませるものまで、幅広く出題されました。
ここで、出題されたクイズから1問ご紹介。答えは記事の最後に記載しているので、チェックしてみてくださいね。
Q.琉球諸島には大小合わせて160の島がありますが、そのなかでもでも有人島の数はいくつでしょうか。
(1)10 (2)20 (3)49
クイズは挙手制! 見事正解されたお客さまには、記念品が贈呈されました。
沖縄の伝統工芸が大集結! グランドスクエアの様子
グランドスクエアではステージイベントの他、伝統工芸品の展示・販売も行われました。
出展いただいたのは「琉球絣事業協同組合」「那覇伝統織物事業協同組合」「琉球びんがた事業協同組合」「読谷山花織事業協同組合」「知花花織事業協同組合」の皆さんです。
・琉球絣事業協同組合
琉球絣事業協同組合 副理事長 伊敷さん(写真右)と野原さん(写真中央右)によると、琉球絣の特徴は600種にも及ぶ豊富な図柄、そして南風原花織の特徴はふっくらとした立体感です。
それぞれ独自の技法を用いて織られており、南風原花織に関してはクヮンクヮン花織やタッチリーなど、いく通りもの種類があると教えてくれました。そして、琉球絣には「壁上布」と呼ばれる、薄い絹糸を使って織られた布があるといいます。独特のシャリ感やハリがあり、通気性はバツグン。夏用の織物として定番だそうです。
最近は後継者が段々少なくなってきており、この上布をしっかり作れる人が減ってきている、と琉球絣事業協同組合の皆さんはいいます。
「おすすめの商品はどちらですか?」との質問に「全部!」と野原さん。確かに、選び切れないぐらい素敵なアイテムがそろいます。小物入れやバッグ、かりゆしウェアなどのアイテムが豊富にありました。
・那覇伝統織物事業協同組合
首里織について教えてくださったのは、那覇伝統織物事業協同組合 副理事長 仲宗根さん(写真左)。仲宗根さんは、首里織の特徴を“技法の多さ”だと話します。なかでも「首里花倉織」は、首里でしか織られていない、沖縄の織物において最も格式の高い織物なのだそう。その美しい特徴“透け”は、独自の繊細な技法で表現されています。
首里織は基本的に着物や帯などに使われますが、最近はお財布や名刺入れ、かりゆしウェアなどビジネスシーンにぴったりなアイテムをはじめ、コースターやクッションなど自宅で使える小物まで、幅広く展開されています。
「生活に使えるものを提供していきたい」と話す協同組合の皆さん。美しい首里織を、ぜひこの機会に暮らしの中に取り入れてみてくださいね。
・琉球びんがた事業協同組合
こちらは琉球びんがた事業協同組合 理事長 屋冨祖さん。屋冨祖さんは、琉球びんがたのことを“立体感と力強い色合いが特徴の染物”だと話します。
琉球王朝時代に誕生した紅型は、もともとは貴族のみが着用を許された高価な染物でした。その特徴は、何と言っても鮮やかな色味!これは、植物染料ではなく「顔料」を使用して色づけしているためです。「顔料は、いわば(油性)絵具のようなもの。そのため立体感があり、沖縄の日差しに負けないような強い色味を表現することができます」と屋富祖さんは教えてくれました。このような技法を用いた染物は世界的に見ても珍しく、海外に持って行くと人気なのだそう。
琉球びんがたの模様の基本は花鳥風月。これは中国や東南アジアから影響を受けて誕生したそうです。現在はハイビスカスやブーゲンビリアなどの模様も誕生し、多くの小物が展開されています。鮮やかな色合いは、見ているだけで気分が上がりますよ♪
・読谷山花織事業協同組合
読谷山花織事業協同組合 理事長 池原さんは、読谷山花織の特徴を「3つの模様を組み合わせて織られている点」だと話します。長寿祈願を意味する「風車花(カジマヤーバナ)」、裕福を願う「銭花(ジンバナ)」、そして子孫繁栄を象徴する「扇花(オージバナ)」、これらを組み合わせて、30種以上もの幾何学模様が織られています。
読谷山花織と読谷山ミンサーの歴史は、14世紀後半にまで遡ります。その当時、中国に朝貢した読谷村宇座出身の泰期(たいき)により、琉球は大貿易時代を迎えます。中国や東南アジア諸国との交易が盛んに行われるようになり、多数の交易品とともに読谷山花織のルーツとなる絣や浮織の技法も伝えられました。この技法が独自に発展し誕生したのが、読谷山花織です。
海のシルクロードを渡って伝わった読谷山花織の技法は代々受け継がれ、今では沖縄だけでなく、日本全国、そして世界にまで知られる織物になりました。
「読谷山花織と読谷山ミンサーの違いは織り方にある」と、池原さん。花織は絹糸や綿糸を天然素材で染め、それを綜絖(そうこう)という機械で織っていきます。一方ミンサーは、竹串で綿糸をすくって織っていきます。
こちらは読谷山花織が用いられた、色とりどりのスカーフやネクタイ、コースター、テーブルセンター。豊富なカラーバリエーションの中から、お気に入りの色を探す楽しさがあります。また、男性にはネクタイやかりゆしウェアも人気があるそうです!
・知花花織事業協同組合
「知花花織は、模様が縦に入っているところが特徴です」と話すのは、知花花織事業協同組合の大城さん(写真右)。経浮花織(たてうきはなおり)という縦に連続して紋様が浮く技法と、縫取花織(ぬいとりはなおり)という刺繍のような紋様を作る技法を使い、繊細なデザインを生み出しています。一般的な織り機とは異なる、二層式の織り機を使用している点も、知花花織ならではの特徴です。
元来は五穀豊穣と無病息災を願う女性の祭り「臼太鼓(ウスデーク)」の衣装だった知花花織ですが、現在はその優しい肌触りや着心地のよさから、かりゆしウェアなどにも用いられています。
帽子やバッグなどの小物類も豊富。「最近では『新風(みーかじ)シリーズ』というものを作り、力を入れています」と、協同組合の皆さん。名刺入れやネックストラップなど、仕事で使えるものが中心にそろうので、ぜひチェックしてみてくださいね。
今回ご紹介した5つの組合が手がける織物は、すべて経済産業大臣指定伝統的工芸品に認定されたもの。この機会に、古きよき沖縄の伝統工芸を日々の生活に取り入れ、そのすばらしさを体感してみてください。
沖縄のおいしいもの盛りだくさん! アースコートの様子
アースコートには、泡盛やビールなどのお酒の他、お肉や果物、お酢など、数々の県産品が並んでいました。
46酒造所の泡盛がズラリと並び、さらには泡盛リキュールや泡盛専用の割り材など、バリエーション豊かな関連商品が勢ぞろい!
また、泡盛の新たな魅力を発見できる飲み方として「泡盛サングリア」が提案されていました!泡盛とフルーツの相性はバツグンで、ロックや水割りとは違ったおいしさを楽しむことができます。そのまま飲むのもよいですが、トニックウォーターや炭酸水で割ると13~15度になり、さらに飲みやすくなります。
泡盛サングリアは、瓶などに泡盛とフルーツを入れるだけで簡単に作ることができます。3~4日ほどで味が馴染みはじめ、1週間ほどでフルーツの甘みをほのかに感じられるサングリアに仕上がります。ぜひご自宅でチャレンジしてみてくださいね♪
この他にも、沖縄の太陽の恵みを受けて育ったマンゴーやパイナップル、我那覇畜産の琉美豚、沖縄が生んだ健康食品・もろみ酢などのブースが賑わいを見せていました。
今月は、沖縄の県産品を生活に取り入れてみよう!
県産品と一口にいっても、その種類は豊富。イオン琉球では、バリエーション豊かな県産品を多数ご用意しているので、この機会にぜひ県産品の魅力を感じてみてくださいね。
《クイズの正解》(3)49