味は?食感は?久米島もずくの特徴をお聞きしました
久米島業業共同組合の参事 宮里 真次さんに久米島もずくの魅力をお聞きしました。
–久米島のもずくの特徴について、教えてください。「久米島のもずくは、糸もずく、養殖の太もずく、天然の太もずくの3種類を生産しています。生産量は全部合わせて2,000トンくらいになります。養殖の太もずくについては二毛作を行なっています。早摘みのもずくは1月から2月いっぱいまで生産していて、ぬめりがあり、食感も良く、生冷凍で加工しているので風味が損なわれずとても美味しいです。3月から5月いっぱいまで生産される時期もずくが一番生産量が多く、塩蔵で加工されます。」
–糸もずく、養殖の太もずく、天然の太もずくについて、それぞれの特徴を教えてください。
「糸もずくは沖縄以外の地域でよく生産されている種類です。細くてぬめりが強く、とろっとしているのが特徴です。晴れた日にしか収穫ができないので作りづらく、手間もかかります。こちらは県外のお客さまが好まれる商品です。太もずくは一番生産量が多く、沖縄県内の生産量の約2割を占めています。天然の太もずくはぬめりが強く太くて美味しいですが、久米島の養殖太もずくは天然と大差なくとても美味しいのが特徴です。」
–近年はもずくに含まれる栄養成分について注目されていますよね
「沖縄で生産されるもずくにはフコイダンがとても多く含まれています。免疫力を高める効果があることでも注目されました。ミネラルをはじめとした栄養素が豊富に含まれているうえ、ローカロリーなんです。また、全ての海藻の中で、海で採ってそのまま食べられるのはもずくだけなんです。加工場で働く人は毎日そのままパクパク食べていますよ。もずくの美味しさがクセになるんです。」
–久米島といえば海洋深層水が有名ですが、もずくの加工にも利用されているのですか?
「もずくを洗うのに利用しています。菌が少ない海洋深層水で洗ったもずくを検査したところ、一般生菌数が300個以下という結果が出ました。ほぼ無菌といっていい数字です。また、一年を通して水温の低い海洋深層水を使うことで、鮮度を保つことができます。」
–もずくのおすすめの食べ方を教えてください。
「やっぱり定番のもずく酢や、もずくスープ、天ぷらですね。販売しているもずくのたれは、加工場で働く方の秘伝のレシピで作っているんですよ。うちの漁協でもおいしいと話題のたれです。隠し味でにんにくが入っているので、箸がすすみますよ!」
久米島の特徴を活かしたアーサの魅力
引き続き、久米島業業共同組合の参事 宮里 真次さんに久米島アーサの魅力をお聞きしました。
–久米島のアーサについても教えてください。
「アーサの生産を本格的に始めてから、今年で3年目になります。本格的に始める前には3年間の試験操業をやりましたが、ゴミや雑草が混ざらないよう、みんなで試行錯誤しながら進めています。3年目ということで作業効率もあがり、色も良くなり生産量も伸びてきています。天然もありますが、ほとんどが養殖です。」
–アーサの旬は何月ですか?
「アーサの旬は1月から3月いっぱいまでです。乾燥させて加工するので、スーパーには年中並んでいます。15トンほど収穫し、乾燥させて加工すると3トンほどになります。」
–こちらも海洋深層水で洗っているんですか?
「もずくと同じように、菌の少ない海洋深層水で洗っています。脱水機にかけた後、異物が混入していないかほぐしながらしっかりと人の目でチェックして乾燥させます。」
–アーサはどのように召し上がっていますか?
「アーサ汁や、そばに入れたり、天ぷら、佃煮などですね。香りが良くとても美味しいですよ。」
久米島の魅力がたっぷり詰まったもずくとアーサをご賞味あれ
久米島の豊かな自然の中で育ち、美しい海の栄養素をたっぷりと含んだもずくとアーサ。どちらも健康維持にぴったりの食品です。ぜひ一度ご家庭でお試しください!