Bリーグへ挑む! 琉球ゴールデンキングス チーム発表会と選手インタビュー
9月10日(土)、イオンモール沖縄ライカムにて琉球ゴールデンキングスのチーム発表会&握手会が開催されました! 今回は、その様子をレポートしていこうと思います。さらには、発表会&握手会後、岸本隆一選手と田代直希選手にインタビューを敢行することもできました。
発表会&握手会の様子やインタビュー内容が気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
マブヤーも応援に! 今シーズンのキングスメンバーが発表
琉球ゴールデンキングスのチーム発表会&握手会が行われたのは、イオンモール沖縄ライカム。当日は多くのお客様が足を止め、キングスの新しいシーズンへの挑戦を激励してくれました。なんと、沖縄ライカムの開店直後からステージの前でスタンバイしていたファンもいましたよ。
今年のキングスは新たなシーズンに挑むために、ロゴマークを一新。昨シーズンまでは“KINGS”が大きく見えるロゴでしたが、今シーズンからは“RYUKYU”が目立つようになっています。沖縄の代表として戦うという決意が垣間見えますね。
さて、MCであるラジオ沖縄の宮田隆太郎さんがキングスの選手たちをステージに呼ぶ……その前に、登場したのは琉神マブヤーと龍神ガナシー!
キングスと同じくウチナーのヒーローであるマブヤーとガナシーが、キングスの友情応援に駆けつけてくれました。マブヤーたちの登場は、この日のためのサプライズ演出。キングスを見に来た子どもたちには、嬉しいサプライズでしたね。
そして、軽快な音楽と会場のファンの手拍子が鳴り響くなか、キングスの選手たちが入場してきました。
最初に入場してきたのは、高い身長を誇るキングスの古参、背番号5番のアンソニー・マクヘンリー選手。会場の熱が上がります。
次は、背番号22番のモー・チャーロー選手。今シーズンからキングスに加入する選手で、かつては浜松・東三河フェニックスに所属し、キングスを破って優勝に貢献した選手でもあります。
次は、背番号34番のラモント・ハミルトン選手。208cmと、今シーズンのキングスでは最も高い身長を誇ります。ユーロリーグで活躍してきたベテラン選手です。
ここからは、日本人選手が続きます。背番号6番の金城茂之選手は、キングスを黎明期から知る、最古参の選手です。
背番号8番の大宮宏正選手は、キングスの日本人選手のなかでは最も大きい選手です。今シーズンは何本のダンクが見られるか、楽しみですね。
背番号10番の波多野和也選手は、2005年から数々のプロチームで活躍してきたベテラン選手。今シーズンからキングスに加入です。
背番号13番の津山尚大選手は、キングスのなかでは最年少の選手。今年もさらなる躍進に期待です。
背番号14番の岸本隆一選手は、昨シーズンに続いてキングスのキャプテンを務めます。今年は日本代表にも選ばれました。
背番号24番の田代直希選手は、今年大学を卒業し、キングスでプロ1年目を過ごす選手です。若い新戦力に、期待が高まります。
背番号31番の喜多川修平選手は、攻守それぞれで大きな貢献が期待できる頼れる選手です。
背番号32番の山内盛久選手は、特に守備の上手さが持ち味の選手。ユーモアがあり、ハイタッチでは手を思いっきり下に下げて会場を沸かせていました。
背番号40番の新城真司選手は成長が著しい選手で、勝利への貪欲さはチームの誰にも負けません。
これにて、今シーズンを戦い抜くキングスの12人が揃いました。お揃いのかりゆしウェア姿がかっこいいですね。
これに加えて、特別指定選手としてキングスに参加している現役大学生の渡辺竜之佑選手がいますが、残念ながらこの日は参加できなかったとのことです。
続いて、キャプテンを務める岸本選手からの挨拶がありました。
「本日はこんなにも多くの方に集まっていただいて、感謝しています。
(中略)
昨シーズンもたくさんの方に応援していただいたんですが、今シーズン、Bリーグとして日本バスケットボール界が新しく生まれ変わり、昨年以上にタフな試合が続くかと思われます。今シーズンも昨年同様、いや、昨年以上の応援をしていただきたいと思っております。また、今シーズンも沖縄県民一致団結して戦っていければなと思います。これからも熱い声援のほう、どうぞよろしくお願いします!」
と、力強い挨拶でした。昨シーズンは岸本キャプテンのもと、キングスはbjリーグで単独最多となる4回目のタイトルを獲得。その勢いのまま、今年もがんばってもらいたいですね。
次に行われたのは、これまでのチーム発表会にはなかった新しい交流企画、「バルーンボール回し」です。
使われたのは、「元気玉バルーン」と名付けられた巨大なボール!
元気玉バルーンは選手からファンへ向けて投げられ、ファンの方たちは意外と難しいパス回しに苦戦していました。
小さな子どもたちも、お父さんに抱っこされてバルーンにタッチ! 会場を巻き込んだ、楽しい企画でした。
バスケットボール新時代にかける想い 選手12人の熱い意気込み
続いて行われたのは、今シーズンの戦いにかける選手一人ひとりの意気込みの発表です。
岸本キャプテンの挨拶にもあったとおり、昨シーズンまでbjリーグとNBLという2つのプロリーグが存在していた日本バスケットボール界は、今シーズンからは“Bリーグ”として統合されて新しい時代を迎えます。bjリーグでは最多優勝という輝かしい結果を残したキングスですが、今シーズンからはさらに多くの強敵が待ち構えています。選手全員が、Bリーグにかける意気込みを話してくれました。
新城選手
「今年からbjリーグとNBLがひとつになり、ついに日本のバスケットボール界がひとつになるので、すごい楽しみにしています。これからも引き続き、キングスの応援をお願いします!」
山内選手
「新しいリーグになってさらにハイレベルな戦いが続いてくると思うんですけど、雑草魂を見せつけながらエリート集団に勝とうと思います!」
喜多川選手
「レベルが去年より高くなると思うので、しっかり覚悟をもってBリーグに挑んでいきたいと思います!」
田代選手
「初めまして田代です。今年が僕のプロバスケットボール選手1年目になるので、1試合1試合、勉強だと思って、日々精進してがんばっていきたいと思いますので、よろしくお願いします!」
田代選手は、MCから「専修大学出身だよね?」と聞かれていました。キングスには、伊佐HCをはじめ、大宮選手・波多野選手・喜多川選手が専修大学出身。田代選手は、大学の後輩としてもかわいがられているそうです。
岸本選手
「さきほども言ったんですけど、まずは開幕戦勝てるように、今シーズンもハードにやっていきたいと思います!」
津山選手
「去年以上に厳しい戦いになると思うんですけど、一生懸命がんばりたいと思いますので応援よろしくお願いします!」
波多野選手
「今季からキングスに入りました波多野です。よろしくお願いします。今年は少しでも多くリーグ出場して、みなさんに元気を与えれたらなと思っていますのでよろしくお願いします!」
波多野選手は、今年でプロ13年目です。MCから「キングスはどうですか?」と聞かれ、「みんな優しくしてくれるけど、暑いですね、環境が」と返答。続く大宮選手が「その暑さがいいんですよね! 沖縄はね!」と場を和ませていました。
大宮選手
「今シーズンも去年に増して記憶に残るようなシーズンにしたいと思いますので、去年よりダンクできるように走りたいと思いますので、よろしくお願いします!」
金城選手
「毎試合苦しい戦いが続くと思いますので、毎試合泥臭く、全力を出して1試合1試合全員で戦っていきたいと思います!」
ハミルトン選手
「初めまして。しっかり戦い抜いていいシーズンにしたいと思っています!」
フランスやスペインで戦ってきたことから、沖縄の暑さはどうかとMCに聞かれたハミルトン選手。「確かに暑いけど、気に入ってます、この暑さ好きです」と答えていました。
チャーロー選手
「初めまして、モー・チャーローです。日本でのプレイは2年目になるんですけど、キングスでは1年目です。このような常勝軍団にいられることを嬉しく感じています。なんとか最初のチャンピオンシップをキングスに持ち帰れるようにがんばりたいと思います!」
チャーロー選手は2年前、キングスを破り、浜松・東三河フェニックスを優勝に導いた立役者。そのキングスでプレイすることをどう思うかとMCに聞かれると、キングスのシーズンを終わらせたのは申し訳なく感じているが、キングスのファンの声援は特別で、それが今回味方になって一部となって戦えることが嬉しいと答えていました。
マクヘンリー選手
「こんにちは。キングスに所属させてもらって9季目になりました。bjリーグではナンバー1となって、成功を収めてきたと思います。ここから新しいシーズンで、非常にいい競争になってくると思いますし、リーグがひとつになったことで、沖縄というのは日本におけるバスケットボールの中心地であるということを証明する機会を手にすることができたと思うので、しっかり成し遂げて、ここ沖縄がバスケットボールの中心であることを証明していこうと思います!」
各選手、とても力強いコメントを発表してくれました。今シーズンの戦いがますます楽しみになってきましたね。
会場が爆笑の渦に? 笑いアリ感動アリの◯×コーナー
続いて行われたのは、MCが選手全員に質問をし、それに対して◯か×のフラッグを上げて答えるという◯×コーナーです。
最初の質問は、
「琉球ゴールデンキングスの中で、一番バスケットが上手いのは、俺だ」
いきなり答えにくい質問でしたが、なんと山内選手と喜多川選手が◯のフラッグを!
お2人とも、自分は上手いと思いながら練習に打ち込んだりプレーに励んだりしているそうです。山内選手は、ここにいる誰にも負けないですと自信満々に宣言していました。
2つめの質問は、
「俺は、WAONカードを持っているぜ」
イオン琉球は、琉球ゴールデンキングスのオフィシャルパートナー。当然、メンバーは全員WAONカードを持っているだろうというMCの質問でしたが、なんとWAONカードを持っていたのは喜多川選手だけ!
しかし、心配はありません。まだWAONカードを持っていない選手たちへ、イオンモール沖縄ライカム 仲村店長からWAONカードがプレゼントされました。選手たちにも、これで買い物を楽しんでもらいたいですね。
3つめの質問は、
「俺は正直、伊佐勉HCが苦手だ」
MCも聞くのをためらうような質問でしたが、MCが思わず「あーっ早い!」と言ってしまうほど素早く、全員が◯のフラッグを上げました! マクヘンリー選手がとても高々とフラッグを上げています!
岸本選手によると、年配の方なのでときどき何を言っているのかよく分からないのだそうです。
伊佐HCがその場にいないのをいいことに全員が苦手だと答えていましたが、HCに対してそんなジョークが言えるようなチームワークが醸成されているということで、笑いにあふれながらも頼もしい時間でした。
そして、最後の質問です。
「今シーズン、琉球ゴールデンキングス、開幕戦を勝利で飾るか」
もちろん、全員が◯のフラッグを上げました!
開幕戦を勝利で飾り、Bリーグ初年度のタイトルを持ち帰って欲しいですね。
キングス優勝を願って、選手へエール
◯×コーナーが終わったら、ステージにはイオン琉球の坊池社長が登壇し、昨シーズン以上のハードな戦いに挑むキングスへ激励の言葉を送られました。
また、ファンの皆様にもキングスへの応援をお願いされるとともに、イオンモール沖縄ライカムの大きなビジョンを使って開幕戦の中継をすると発表。イオン琉球としてキングスをバックアップしていくことを、改めて宣言した挨拶でした。
次に登壇したのは、オープニングにも登場した琉神マブヤーと龍神ガナシー。発表会では恒例となった「GO! GO! キングス」コールを盛り上げ、会場全体をひとつにしてくれました!
記念撮影が終われば、チーム発表会の日程はすべて終了。選手とファンの距離がグッと近づいた、とてもいいイベントでした。
子どもも大人も、選手まで! 笑顔弾けた握手会
チーム発表会が終われば、次は握手会です。握手会は、選手たちとファンが触れ合うことのできる貴重な機会。大勢のファンはもちろん、選手たちもみんな笑顔で交流を楽しんでいました。
岸本・田代両選手にインタビューをしてきました!
チーム発表会&握手会が終わったあと、貴重なお時間を割いていただき、岸本隆一選手と田代直希選手にインタビューさせていただきました。
インタビューでは、Bリーグに対するお2人の熱い気持ちを伺うことができましたよ。
まずは、岸本選手のインタビューからです。
――岸本選手はキャプテンとして去年優勝し、今シーズンもかなり期待されていると思います。Bリーグの開幕戦、アルバルク東京戦はどう臨みますか?
「もちろんできる限りの準備はしているので、できる限り完璧な状態で臨めればなと思っています。ただ、いつものシーズンとはわけが違う。新リーグになるので、例年以上の注目があるなかで試合をしなければならない。もちろん勝負なので勝ちにこだわっていくんですけど、それ以上に、見ている人にどれだけ印象を残せるかというのもポイントなのかなと。そういったところも意識して準備していきたいと思います」
――プレシーズンのジョージ・ワシントン大学との試合では残念ながら負けてしまいましたが、Bリーグにつなげられるような反省点や乗り越えていくための改善点はありましたか?
「言ったら課題しか出なかったんですけど、ただ、一番はそれぞれが危機感を持てたことですかね。不甲斐ない試合をしてしまって、このままじゃいけないということをチーム全員で共有できた。見ている人からすると大丈夫かって思われたかもしれないんですけど、時間経ってみると、あれはあれでいい負けだったのかなと率直に思います」
――今年は4人の新加入選手がいて、去年とは少し違ったキングスになったと思います。今年はこのようなチームスタイルで行こう、というものはありますか?
「大きくは変わりません。去年と一番変わらないところとしては、サイズがないこと。ほかのチームと比べて小さいチームなので、去年と同様に運動量を生かしてゲームをしないといけない。そういうところでは大きくは変わらないかなと思います。ただ、去年より質の高い正確なプレイができるかなと思いますし、新加入選手もきて、プラスアルファの働きをしてくれると思うので、去年に上乗せするようなプレイができるかなと思います」
続いて、今年からキングスの戦力となった田代選手のインタビューです。
――大学卒業してすぐキングスに入って、けっこうな大抜擢だったと思うのですが、そのことについてどのように思っていますか?
「すごいことだと思います。bjとNLBだとNLBのほうがレベルが高いと言われてはいるんですけど、NLBでプレイするよりキングスでプレイするほうがファンの方々からの応援がありますし、取り上げられ方も全然違うし、開幕戦も戦える。とても価値があることだと思います」
――開幕戦の相手であるアルバルク東京は昨シーズン、NBLでとても勢いがよかったけど惜しいところで優勝を逃していて、今年とてもガツガツくるチームだと思います。初戦どうですか?
「やはり日本代表もいますし、開幕戦という大きい舞台も場慣れしていて、動じないと思うんですよ。でも、自分たちが出鼻をくじくぐらいの勢いでぶつかっていけば戦えると思うし、勝つチャンスがあると思います」
――今回キングスに初加入して、期待されていると思います。ご自身はどのような役割を果たしていこうと思っていますか?
「小学校から大学まで僕がみんなを引っ張るチームだったんですけど、今は別にそういうところは求められていなくて。僕にできるのは、隆一さんとかの負担を軽減させること。交代で出たときにチームの勢いを上げる、声を出す、泥臭いプレイをするっていうところで、チームを底上げするのが僕の役割だと思っています」
両選手にインタビューしてみて感じたのは、どちらも開幕戦やBリーグに対して明確なビジョンを持っているということ。Bリーグ最初の優勝を勝ち取る準備は着々に進んでいる、という印象を受けました。
最後に、お2人そろっての記念撮影!
岸本選手、田代選手、貴重なお時間をいただいて快くインタビューを受けてくださり、ありがとうございました!
琉球ゴールデンキングスの皆様、2016-2017シーズンのBリーグの戦いを応援しています。優勝へ向けてがんばってください!
気になる開幕戦の結果は?
イベントのあった9月10日から約2週間後、22日と23日にBリーグ初のカードとなるアルバルク東京戦が行われました。
結果は、残念ながら初勝利を譲る形に……。さすがはトップリーグ、優勝への道は厳しいものとなりそうです。
しかし、Bリーグはまだまだ始まったばかり。敗戦からの素早いリカバリーに期待したいですね。