沖縄自慢のトロピカルフルーツ! マンゴーの特徴
マンゴーは、パイナップルと並んで沖縄を代表するトロピカルフルーツのひとつ。世界でも熱帯気候の地域で広く栽培されており、日差しの強い沖縄はマンゴーの栽培に適しているんです。
中でも豊見城市は、気候や土壌などの条件からマンゴー栽培に適した土地といわれており、1970年代から栽培を行っていました。2014年には「マンゴーの里」を宣言し、沖縄のマンゴー栽培を代表する地域になっています。
そんな沖縄のマンゴーには、どのような特徴があるでしょうか?
JAおきなわの屋良 朋紀さんに、沖縄のマンゴーの魅力をうかがいました!
――マンゴーは全国で栽培されていますが、沖縄のマンゴーの特徴はどんなものでしょうか?
「沖縄のマンゴーは、無加温栽培を行っている点が特徴だと思います。トロピカルフルーツであるマンゴーは栽培に加温機が必要な場合がありますが、沖縄ではビニールハウスで調整すれば自然の条件下で栽培が可能です」
――味にはどのような特徴がありますか?
「沖縄のマンゴーはただ甘いだけじゃなく、甘さと酸味のバランスがいいと県外のお客さまからも好評をいただいています」
――2020年のマンゴーは、どのような出来栄えでしょうか?
「今年はいい味になっていると思います。マンゴーの中でも糖度15度以上、重さ460g以上、色は真紅で美しいという条件を満たしたものを『美らマンゴー』として売り出しているのですが、去年に比べてこの基準に合格する美味しいマンゴーがたくさん出ています。私も食べてて美味しいと感じるので、今年のマンゴーは美味しいと思います」
マンゴー農家の赤嶺 和俊さんにお話を聞きました!
豊見城市でマンゴー農園を営んでいる赤嶺 和俊さんに、マンゴー栽培のこだわりや美味しいマンゴーの食べ方などについてうかがいました!
――マンゴーの栽培で大切なことはなんでしょうか?
「太陽光が重要ですね。太陽光にしっかり当てていくと、マンゴーに色が乗ってきます。ただ、太陽光に当てすぎても日焼けしてしまうので、日焼けしないためにボウシっていう袋をかけています。また、マンゴーの木の枝をタコ足のように1本1本独立させて、太陽光が全部に当たってマンゴーの実に影を作らないようにしています」
――そうすることで、味にも違いがあるのでしょうか?
「きれいな色を乗せるために太陽光は重要ですが、たまたま木の中のほうに入ってしまった実を食べてみると酸味が強くて酸っぱいので、甘くて美味しいマンゴーを作るためにも太陽光は大切ですね」
――マンゴー栽培において、ビニールハウスはどのような役割がありますか?
「主に温度調整の役割があります。ハウス内の温度が39℃とかになると暑くて日焼けしやすくなるので、開けて外の風を入れるなどの調整をしています。また、マンゴーの花は2月ごろに咲くのですが、咲くまでは冷やし、咲いてからは温めたほうが発育がいいので、やはりビニールハウスの開け閉めで調整しています」
――ここではどのような品種を育てていますか?
「ここのハウスではアップルマンゴーの代表であるアーウィン種を育てています。赤い色が特徴で、8月上旬あたりまで美味しく食べられます。他にも緑色が特徴のキーツ種もあって、こちらは時期が少し遅く9月あたりまで楽しめます」
――美味しいマンゴーの選び方を教えてください。
「赤色がきれいで、丸く肉付きのいいものがおすすめです。店頭で買ってその日で食べるなら、表面にテカりのあるマンゴーが熟していてすぐに美味しく食べられます。贈答用だったり、少し時間を置いてから食べる場合は表面に少し粉っぽいものが残っているものがおすすめです」
――おすすめの食べ方はありますか?
「熟していないマンゴーを冷蔵庫に入れると追熟が止まっちゃうので、甘い匂いがむんむんと出るまでは常温保存がおすすめです。熟したら冷蔵庫に入れますが、冷やしすぎると甘みが薄く感じられるので、食べる1時間前くらいに冷やすのが一番美味しいと思います」
沖縄自慢のマンゴーをぜひご賞味ください♪
沖縄の強い日差しの下で育ったマンゴーは、自然の条件下ならではの甘さが嬉しいトロピカルフルーツに仕上がっています。今年のマンゴーは出来がいいとのことなので、いつもより美味しいマンゴーを味わえるかもしれません♪
沖縄自慢のマンゴーを、ぜひご賞味ください!