岩手の美味しいもの大集合!「いわて盛岡デー」をもっと楽しむ生産者インタビュー
2020年11月12日(木)~11月16日(月)の間、「いわて盛岡デー」を沖縄県内のイオン・マックスバリュで開催!
いわて盛岡デーは、盛岡市を中心とした岩手の美味しいものが一同にそろう物産展です。北の土地が育んだ美味しい果物やお魚、お肉、その加工品、そして沖縄とは違った文化に触れられる機会となっています。
今回は11月12日開催のいわて盛岡デーに先駆け、今回の物産展に出展する生産者などにお話を伺ってきました!
いわて盛岡デーで実際に商品を見る前に、どんなこだわりや魅力があるのかチェックしてみてください。
盛岡市 谷藤市長にお話を伺いました
――沖縄の秋の風物詩ともいえる「いわて盛岡デー」が今年も開催されますが、今年の特産品の出来栄えはいかがでしょうか?
「なんといっても盛岡には自慢のリンゴがございますし、お米、それから日本酒ですね、そしてなんといっても盛岡には『わんこそば』『盛岡冷麺』『じゃじゃ麺』という盛岡三大麺が有名であります。盛岡のリンゴ、そして新米は収穫時期をちょうど迎えていて、今年も大変おいしい出来栄えになっておりますので、ぜひこの機会に沖縄の皆さま方にもぜひご賞味いただきたいと思います」
――盛岡市の名産であるリンゴについて教えてください。
「盛岡のリンゴの特徴として、早採りはせずにたくさんの日光を当て、ギリギリまで育てていく。寒さが入ってきたときに甘みがグッと増すので、そこまで収穫せず、甘みが一番濃いところまで頑張って育てています。それが盛岡のリンゴが美味しいと言われている所以です」
――日本酒も全国的にかなり有名だと思いますが、その特徴は?
「盛岡には日本の三大杜氏(とうじ)のひとつに数えられる南部杜氏というのがあって、日本酒造りの名人というべき方々がこの地から出ています。美味しいお米ときれいな水が盛岡にはありますので、雑味のない本当に美味しい日本酒が作られるんです」
――うるま市と友好都市提携を結んでいますが、毎年どのような交流がありますか?
「お互いのいろんなお祭りがあるので、お互いにお邪魔しています。うるま市だとエイサーまつりや闘牛などにお邪魔して、盛岡だとさんさ踊りといって世界一の太鼓パレードがありまして、そこに沖縄のみなさんにパレードに参加していただくなどです。中学生の交流も盛んに行っていて、沖縄からは盛岡の寒い時期に来ていただいて雪を見ていただく、盛岡からは暖かい時期に、というように交流を積み重ねています」
――いわて盛岡デーに訪れる沖縄のみなさんへ、市長からメッセージをお願いします。
「今年は新型コロナウイルスが広がっているという中で、今までと違う生活環境の中でお過ごしだったと思います。ぜひいわて盛岡デーを通じて、ご家庭で楽しめるいわて盛岡の美味しい食材を賞味していただいて、ぜひ元気になっていただけたらと思います」
寒暖の差が美味しいリンゴを作る! 下久保農園
下久保農園は、盛岡市の名産品であるリンゴを作っている農家のひとつ。盛岡のリンゴの魅力や、美味しく作るためのこだわりを伺いました。
――盛岡市ではリンゴが名産ですが、どのような特徴がありますか?
「リンゴが美味しくなるには 今の時期の昼と夜の温度差が大事なんです。寒さに当たると、リンゴは甘くなるんですよね。盛岡っていうのはちょうどいい場所で、世界的にも北緯40度はリンゴの産地として優れているといわれていて、気候も合ってます。この時期、昼と夜の気温差が15℃くらいになることもあるので、美味しいリンゴができます」
――リンゴ栽培で工夫されていることは?
「特に工夫はないんですが、こだわりはあります。例えば、化学肥料一切使わず、自然を120%利用する。化学肥料は使えば使うだけ収量が上がるけど、味も反比例になります。できるだけ手をかけずに、リンゴ自体が自分の力で大きくなって美味しくなる、そのお手伝いをしているだけというつもりでやっています」
――農家さんならではの食べ方はありますか?
「それはもう、丸かじりですね。ガブッと食べてもらうのが最高です。うるま市との交流でも、子どもたちを呼んで、こういう収穫期にガブッとかじってもらえると嬉しいなと思いますね」
――沖縄のみなさんに向けてメッセージをお願いします。
「リンゴは、ここで完熟状態まで育てて、最高の状態でお送りしています。とてもジューシーに作っているので、お買い求めいただけたらできるだけ早く、バリバリと食べて欲しいですね」
三陸の新鮮な海の幸! 大船渡市魚市場
岩手県といえば、三陸海岸があり美味しい魚がたくさん揚げられることで有名。美味しい海の幸を水揚げしている漁港のひとつである大船渡市魚市場さんと、その海の幸をいわて盛岡デーに届けてくれる盛岡水産さんにお話を伺いました。
――こちらの魚市場からは、どのような魚が揚がりますか?
「大船渡からはサンマ、ホタテ、ヒラメなどが揚がります。特にサンマは大船渡が一番ですね」
――今の旬の食材について教えてください。
「大船渡ではやはりサンマで、沿岸ではブリも獲れます。秋サバもいいものが上がってきますし、ワラサも丸々と太って脂が載っています。三陸の魚は脂のノリがいいと思います」
――美味しさを保って届ける工夫はありますか?
「鮮度保持ということなら出荷者がプロではあるんですが、スラリーアイスというのがあって、これで鮮度維持して販売しています。あとは、競りで買っていった人が氷を引いて魚を並べて送るなど、業者によっていろいろな工夫があると思います」
――お魚のおすすめの食べ方を教えてください。
「サンマは刺し身が一番ですね。我々は基本的に、1生・2焼き・3煮物という順で食べています。鮮度がいいものは生の刺し身で、次は焼いて、鮮度が落ちてきたものは煮て食べるということです。生だと、刺し身のほかには叩きで食べることもあります。ここでは「なめろう叩き」にすることが多くて、余った分は翌日ハンバーグになります」
――沖縄の店舗に並ぶ場合は、どのくらいかかるものですか?
「今日水揚げした魚だと、夕方までに盛岡を発って、翌日羽田空港に到着、午後3時ごろに沖縄に到着して、お店にはさらに翌日の朝に並びます。岩手と沖縄は遠いですが、鮮度が大事なので、素早く配送するようにしています」
広大な土地と冬の寒さが良質な肉を育てる! いわて牛
広大な土地を持つ岩手県では、豊かな土地で育てられたブランド牛「いわて牛」も有名です。岩手県が誇るいわて牛について、JA全農ミートフーズさんにお話を伺いました。
――いわて牛は、全国肉用牛枝肉共励会において全国最多11回の日本一の評価を得ていると伺いました。いわて牛はどのような環境で育てられていますか?
「岩手県は北海道に次ぐ広さを有する県で、盆地と海岸部以外は山地や丘陵地が多く、また森林面積も約75%と多く、非常に自然豊かな地で飼育されています」
――いわて牛の美味しさの秘密を教えてください。
「岩手県は気候的に四季のメリハリがしっかりしており、冬場の寒さが肉質のキメ細かさに結びついていると言われております。あと、自然豊かな環境、水の美味しさが秘訣かもしれません」
――どんな料理にして食べるのがおすすめですか?
「岩手はこれから鍋物シーズンに突入するので、すき焼き、しゃぶしゃぶがおすすめなのですが、焼肉やステーキなどで脂の美味しさ、肉の柔らかさを味わっていただくもの良いと思います」
――沖縄のみなさんへ向けてメッセージをお願いします。
「農家が丹精込めて育てたいわて牛です。新米の時期でもあるので、ぜひ一緒に味わってみてください」
岩手の食材をこだわりの味付けで! 中央食品
岩手県は実は畜産が盛んだということをご存じでしたか?
豚肉を中心に牛肉、鶏肉などを加工し、温めてすぐに食べられる加工食品などを販売している中央食品さんにお話を伺いました。
――主にどのような加工を手掛けていますか?
「国産の原料肉を使って、主に3つの加工を手掛けています。1つは素材そのもの、コマ切れ肉など、原料肉をスライスして袋詰したものなどを販売しています。1つは味付けをしたもので、袋から取り出して簡単に調理できます。最後の1つは、加熱したものです」
――味付けにはどのようなものがありますか?
「岩手全体で多いわけではないですが、うちでは味噌の味付けが多いですね。あとは、にんにく醤油で味付けしたサガリや、雪ニンジンで作ったタレに漬けたバラ肉などがあります。雪ニンジンは青森の寒いところで作られたニンジンで、雪の寒さから自分で甘さを出すので、いいタレになるんです」
――衛生面ではどのような点に気を使っていますか?
「一番は、安全に作って安心をいただくスタイルですね。工場検査を毎年受けて、指摘されることを改善し遵守して製造しています」
――主に岩手県の原料肉を使っていると思いますが、岩手県のお肉の特徴を教えてください。
「実は岩手県では畜産が盛んで、豚・牛・鶏ともに全国5本の指に入るほどなんです。岩手には三陸があって、港町が近くエサの供給が豊富なので、美味しいお肉ができます」
――沖縄の皆さんへメッセージをお願いします。
「岩手は畜産が豊富で、量も安定していて、美味しいお肉をたくさん提供できます。私たちも商品に思い入れをもって作っているので、ぜひ食べてみてください」
沖縄県民の舌にも合う! 盛岡冷麺
盛岡冷麺は、盛岡三大麺のひとつに数えられる麺料理。今回は、ご家庭でも手軽に食べられる盛岡冷麺の魅力を伺いました。
――盛岡冷麺とはどのような麺ですか?
「麺のコシが強くて、表面がツルリとしているのが最大の特徴で、のど越しよく食べられるのが自慢の麺料理です。スープは牛骨鶏ガラでしっかり出汁を取り、動物性脂肪をしっかりと除去しているので、コクがありつつもあっさりとした味わいになっています。冷麺には味のアクセントになるキムチを入れるんですけど、そのキムチも冷麺専用に漬け込んでスープに合う味付けになっています」
――韓国の冷麺に近い料理なのでしょうか?
「盛岡にある食道園さんが元祖になるんですが、朝鮮半島出身の先代店主の青木さんが盛岡に移り住んだときに、故郷の味を盛岡で再現したいと朝鮮半島の味付けの冷麺を提供したのが始まりです。その中で日本人の口に合うように試行錯誤していって、今の形に辿り着きました」
――盛岡は寒いところだと思うのですが、冷麺は夏がメインですか?
「いえ、年中食べます。夏の食べ物というよりかは、サラリーマンが昼飯にラーメンを食べに行くように、お店へ行って冷麺を食べるというのが一般的です」
――盛岡冷麺は涼しげなトッピングで沖縄にも合うのかなと思うのですが、家庭でも簡単に作れますか?
「ご家庭にあるハムやチャーシュー、キュウリ、ネギなどのお野菜を入れてもらえればすぐに本格的な味をお召し上がりいただけます」
――家で作るときのポイントを教えてください。
「麺は茹でながらデンプンが溶け出しやすくドロドロになりがちなので、できればお湯は多いほうがいいです。大きい鍋がない場合は、しっかりほぐしてからパラパラと入れて、菜箸で混ぜながら4分半くらい茹でてください。あとは、冷水で洗ったあとに氷水でしっかり締めて、ザルに押し付けるように水をしっかり切ると美味しくいただけます」
――沖縄のみなさんへメッセージをお願いします。
「盛岡冷麺はつるりとしていてすごく食べやすく、気に入っていただけると思うので、ぜひお召し上がりください」
※今回のいわて盛岡デーでは戸田久もりおか冷麺、北舘製麺もりおか冷麺の取扱いとなります。
昔懐かしい風味が楽しめる 盛岡せんべい店
岩手県で伝統あるお菓子である「南部せんべい」。昔懐かしい風味の南部せんべいに加え、クッキータイプの「盛岡せんべい」も販売している盛岡せんべい店さんにお話を伺いました。
――南部せんべいとはどんなせんべいなのか、教えてください。
「昔懐かしい、素朴な味のするせんべいです。作り方として、上の型と下の歯の隙間の具合でも味や食感が違ってくるので、同じ形のせんべいなんですが微妙な食感の違いなどを楽しんでもらえると思います」
――南部せんべいは盛岡独特のお菓子でしょうか?
「発祥は青森県の八戸です。昔、青森や岩手の広い地域を南部家が治めていて、南部せんべいも盛岡のあたりまで下りてきて、そこで親しまれ特産品となりました」
――南部せんべいにはどんな味がありますか?
「胡麻塩味と、塩味のせんべいを焼いてから醤油を塗った胡麻しょうゆ味、それから落花生の甘みを楽しめる豆味が多いですね」
――クッキータイプのせんべいもあると伺いました。
「クッキータイプは盛岡せんべいといって、南部せんべいとは違うんですが、ピーナッツやくるみ、抹茶などの味があって若い方に特に人気です」
※お取り扱いのない店舗がございますので、予めご了承くださいませ。
世界で評価されるこだわりの日本酒造り! あさ開
日本酒造りの日本三大杜氏のひとつに数えられる南部杜氏、その里として知られる岩手県で高い評価を受けているのが「あさ開」さんに、日本酒造りのこだわりについて伺いました。
――あさ開さんはどのような酒造ですか?
「米、水、技のそろった岩手県で、明治4年の創業より、今でも岩手を代表する日本酒のブランドとして地元や全国、海外でも高い評価をいただいています。賞も多くいただいていて、例えば「全国新酒鑑評会」だと、これまでに22回金賞をいただいています」
――日本酒にはお米が大事だと思いますが、どのようなこだわりがありますか?
「山田錦という、酒米の王様と呼ばれるお米を使っておりましたし、そうじゃないものですと岩手県産にこだわりがありまして、県産のお米を使っています。今ですと、食用米として作られた『銀河のしずく』というお米を使ったお酒を出していますね」
――水にはどのようなこだわりがありますか?
「山からの湧き水で、平成の名水100選に選ばれている大慈清水(だいじしみず)という清水を仕込み水に使っています」
――他には、どのようなこだわりがありますか?
「例えば大吟醸酒では、お米の精米歩合が50%以下で大吟醸酒となるのですが、35%まで精米した大きさのものを使っています。また、削られた米ぬかは家畜の餌になっていますし、お米を削ったものは米粉としてクッキーやせんべいに使われています」
※お取り扱いのない店舗がございますので、予めご了承くださいませ。
いわて盛岡デーへぜひお越しください!
海の幸、山の幸、ふるさとの幸など、岩手の美味しいものが勢揃いするいわて盛岡デーは、11月12日(木)~16日(月)まで、沖縄県内のイオン・マックスバリュ各店で開催します。
新型コロナウイルスの影響で巣ごもりになりがちな今だからこそ、いわて盛岡の美味しいものをぜひご家庭でお楽しみください!