沖縄のおかずとも合う! 青森自慢の特A米「青天の霹靂」
青森県は美味しいお米の産地としても有名。特に徹底的なこだわりをもって作られた「青天の霹靂」は、青森県自慢の特A米です。
今回は、青森県農林水産部の小野貴博さん、小野泰一さんにお話を伺いました。
――青天の霹靂について、どのようなお米か教えてください。
「青天の霹靂は誰もが驚くような旨さを目指して誕生したお米です。粘りとキレのバランスがよくて、どんなおかずにもよく合います」
――青天の霹靂は特Aを取得していると伺いました。
「米の食味ランキングで、青天の霹靂はデビュー以来、特Aを取得し続けています。青天の霹靂では産地を限定する、厳しい出荷基準を設定するなどしており、そういった取り組みが特Aの取得につながっていると思います」
――青天の霹靂はどのような環境で育てられていますか?
「青森県の中でも、気温や夏場の日照時間などの気象条件がいい地域として、西側の津軽地方で青天の霹靂を作っています。その上で、気象条件だのみにせず、土作りにも力を入れており、生産者の人たちが手間を惜しまず米づくりに取り組んでいることを知っていただけたらと思います」
――青天の霹靂におすすめのおかずはありますか?
「すべてを試していただきたいくらい、全部合いますね。青森県で生産されたものは間違いなく合うお米だと自信を持っています。個人的には、ねぶた漬けが一番好きです」
――青森県フェアを訪れる沖縄県の方々へ、メッセージをお願いします。
「青天の霹靂はなんにでも合うお米ですので、沖縄県の定番のおかずと一緒に食べてもらって、ファンになってもらえたら嬉しいです」
青森県フェアでは、青天の霹靂の他に「つがるロマン」も取り扱います。
つがるロマンは青天の霹靂と同様に限られた地域でのみ作付けされるお米で、あっさりしていて食べやすく、和食によく合います。
味にこだわった美味しいりんご! 弘前市相馬地区の飛馬(ひゅうま)りんご
全国で一番のりんご生産量を誇る青森県の中でも、県内で約6割のりんご生産量を誇るのが弘前市です。
弘前市にあるJA相馬村の三上部長に、相馬地区のりんごについてお伺いしました。
――飛馬りんごというブランドについて教えてください。
「相馬地区で採れるこだわりのりんごを「飛馬(ひゅうま)りんご」と呼んでいます。この地区は山間部にあることもあり、美味しいりんごができます。サンふじの中にもたくさんの種類があるのですが、飛馬ふじでは土壌の管理や摘果前の葉っぱを取るタイミングなどを追求し、特に味のいいサンふじに仕上げています。飛馬ふじは糖度も高く、14度以上で出荷しています。また、葉を取るタイミングを見極めているので、色もきれいです」
――今年から取り扱いとなる「飛馬ホワイト」について教えてください。
「飛馬ホワイトはサンふじの枝変わりで、色が赤くならないのが特徴です。色は黄色っぽく、かすかに赤くなります。サンふじは100種類以上あると言われていますが、飛馬ホワイトはその中でも元祖のサンふじの味に近いと言われています」
・以下の写真はりんごを貯蔵するCA冷蔵庫。温度や湿度、酸素濃度などを調整し、りんごの呼吸を最低限にまで抑えることで品質を保っている
――JA相馬村では他にどのような品種を育てていますか?
「サンふじ、王林の他には『金星』という品種もあります。金星は真っ白に近い黄色のりんごで、甘い味が特徴です」
津軽伝統のしそ巻!「いした」の手作り梅・杏
青森県の津軽で広く愛されているのが、大きな赤しそで梅や杏などを巻く漬物です。青森県津軽で明治時代から漬物を作り続けている「いした」の石田さんにお話を伺いました。
――杏のしそ巻について、教えてください。
「乾燥させた杏を漬けて、赤しそで四角く巻いたものです。青森ではこのように杏を梅干しのような感覚で食べるのが一般的で、他の地域にはあまりないかもしれません」
※一部取り扱いのない店舗がございます。
――そもそも杏はどのような果物ですか?
「杏は梅と同じバラ科の仲間で、親戚関係なんです。青森で梅干しというと杏のことを言います。熟して黄色くなった杏はとても甘くて、このしそ巻も甘くて美味しいですよ。しそで巻いているので、おにぎりの中に入れても美味しいです」
――「しそ吹雪」についても教えてください。
※一部取り扱いのない店舗がございます。
「しそ吹雪は、杏を甘く漬けた甘露漬けになります。甘くとろっとした杏が特徴で、リピーターが一番多いのがこの商品です。中で実が崩れているものは特にとろっとして美味しいですよ。しそ吹雪もご飯と一緒に食べますが、トーストに塗っていただくのもおすすめです」
――青森県フェアを訪れる沖縄県の方々へ、メッセージをお願いします。
「津軽と沖縄って南と北の端ですけど、わりと嗜好が似てるのかなと思っています。杏をしそで巻くのは初めて見るという方も多いと思いますが、きっと美味しいと言ってもらえると思うので、ぜひ食べてみてください」
※一部取り扱いのない店舗がございます。
こだわりの密閉搾り! JAアオレンのりんごジュース
青森のりんごは加工品の生産も盛んで、弘前市にあるJAアオレンでは独自製法を用いたこだわりのりんごジュースを作っています。
JAアオレンの新谷さんと濱中さんにお話を伺いました。
――密閉搾りはどのような製法ですか?
「密閉搾りでは、密閉装置に窒素を入れて、無酸素状態にしてりんごを絞ります。そうすることで、酸化防止剤を使用しないでりんごジュースを作ることができます。りんごは搾るとすぐに酸化して茶色くなってしまうので、酸化防止剤(ビタミンC)が使われますが、JAアオレンの密閉搾りでは酸化防止剤を使わないので、リンゴ本来の、そのまますり下ろしたようなコクや香りが楽しめるようになっています」
――その中でも、「旬の林檎」について教えてください。
「『旬の林檎』は、密閉搾りで搾ったりんごジュースをそのまま缶の容器に詰め込んだ商品になります。旬の時期のりんごをそのままジュースにしているので、りんごってこんなに甘いんだと思ってもらえる味わいになっていると思います」
――「希望の雫」について教えてください。
「『希望の雫』は、密閉搾りでりんご果汁を搾ったあと、タンクなどで保管したものをブレンドした商品になります。りんごの出来やブレンドの内容は毎年変わるので、同じ商品でも毎年少しずつ違った味わいになります」
――りんごの仕入れにもこだわりがありますか?
「まず青森県産であること。あとは、農薬が適正に使用されている安全・安心なりんごを仕入れることを大前提にしています。
りんごの加工品というと落ちたりんごをイメージされることもありますが、実は選果場でちょっとした傷などではじかれたもので、食べることのできる美味しいりんごがほとんどです。特に「密閉搾り」に関しては、品質がよくないりんごを原料に使うと味に大きく影響します。素材の味をそのまま活かすからこそ、原料の仕入れにも気を使っています」
――青森県フェアを訪れる沖縄県の方々へ、メッセージをお願いします。
「1人でも多くの方々に美味しいりんごジュースを届けたいと思うので、ぜひ青森県フェアにお越しいただいて、飲んでいただければと思います」
JAアオレンからは他にも、糖度が少し高めの濃縮還元ジュース「こだわり林檎」、スッキリした味が特徴の「あおもり ねぶた」、青森県産のふじを100%使用した「ふじこちゃん」などがあります。
ぜひ自分好みのりんごジュースを探してみてください!
いろんな料理に合う! 陸奥湾のベビーホタテ
青森県では海の幸も豊富です。中でもホタテは地元でも多く食べられている食材で、生産量は全国2位、消費量はダントツの日本一。1年ほどで出荷されるベビーホタテが特産です。
今回、青森市の奥内漁港で、ホタテ漁師の中村さん、鷲尾さん、川村さんにお話を伺いました。
――青森県で穫れるホタテについて教えてください。
「青森の中央部に位置する陸奥湾では、周囲の山々から栄養豊富な水が流れ込み、餌となる植物プランクトンが多いため、美味しいホタテが育ちます。青森のホタテのほとんどが1年ほどで出荷される6~7cmほどのベビーホタテです」
――ホタテはどのように育てられますか?
「ホタテの産卵はだいたい2月から始まって、採苗器という専用の道具で水中の卵を付着させます。最初は目に見えないほどですが、徐々に大きくなって3~5mmほどになったら専用の養殖カゴに入れます。たくさんの植物プランクトンを食べて13mmくらいになるとホタテがより快適に育つよう目合の大きいカゴに入れ変えます。翌年の4月ごろには6~7cmほどになり、ベビーホタテとして出荷していきます」
――ベビーホタテはどのような味わいですか?
「調味料もいらないくらい甘いです。そのまま焼いても、刺し身でも味が濃いのが特徴です。ベビーホタテは若いうちに食べる分、味がいいですね」
――どのような食べ方が好きですか?
「シンプルに焼いたり刺し身にしたりする他には、大きな貝を皿代わりにして具材とともに卵でとじる青森の伝統料理 “貝焼き味噌” や、すり潰したホタテの卵と味噌・ネギを和え、ほぐしたホタテの身と混ぜて食べる地元の漁師料理 “ホタテの共和え” などが好きです。どれだけ食べても飽きないですね。青森のベビーホタテは水揚げ後すぐにボイルしているため、旨味が強く、カレーやパスタなど、どんな料理にも使えます」
――青森県フェアを訪れる沖縄県の方々へ、メッセージをお願いします。
「青森県フェアはホタテを食べてもらえる貴重な機会なので、ぜひいっぱい食べて欲しいと思います」
※店舗により取り扱いのない場合がございます。
地元の食材を作ったお菓子が魅力。富士清ほりうちの青森お菓子
青森はりんごの他にも多くの特産物があり、それらを加工した美味しいお菓子も豊富です。
地元の食材を使い、こだわりをもってお菓子を作っている富士清ほりうち社長の倉田さんにお話を伺いました。
――「青森縄文和栗バウム」について教えてください。
「古くから青森では美味しい和栗を作っており、歴史的にも、『北海道・北東北の縄文遺跡群』として世界遺産登録された三内丸山遺跡では栗を食べて殻を捨てた跡の栗塚というものがあります。そこで栗を使ったお菓子を作れないかと思い、和栗バウムを作りました」
――以前も販売していて、リニューアルしたとお聞きしました。
「以前は「和栗バウム」という商品でしたが、青森の縄文遺跡群が世界遺産登録に近づいたというニュースを見て、リニューアルしました。三内丸山遺跡の近くの農園で作られている栗を使い、使用する米粉は、冷めても美味しいお米の「青天の霹靂」を使用しています。地元のいいものを使うようにした上で、『青森縄文和栗バウム』という名前でリニューアルしました。国産和栗ですのでとても美味しいです」
――今年から発売の「青森縄文和栗の焼きモンブラン」も同様でしょうか?
「これも地元の農園の和栗ペーストを使った焼きモンブランになっています。普通、こういう焼き菓子はさつまいもを使用することが多いのですが、青森の和栗を存分に味わっていただくため、栗を贅沢に使っています」
――青森県フェアを訪れる沖縄県の方々へ、メッセージをお願いします。
「青森の食材を使ったお菓子は普段口にする機会が少ないと思うので、ぜひこの機会に買って食べていただければ嬉しいです。青森の良さも分かっていただいて、いつか青森に来て地元の食材を味わっていただければと思います」
※店舗により取り扱いのない場合がございます。
こだわっているから美味しい! カネショウのりんご酢
りんごを発酵させて作るのが、りんご酢。その中でもカネショウのりんご酢は、りんごそのものを丸ごと使ったこだわりの製法でりんご酢を作っています。
今回は、カネショウの櫛引さんにお話を伺いました。
――カネショウさんのりんご酢はどのような商品になりますか?
「地元青森で採れた新鮮なりんごを皮ごと全部すり下ろして、「弘前大学白神酵母」という世界自然遺産の白神山地から分離した酵母を使って、りんごの糖分を発酵させてお酒にし、酢酸(さくさん)菌を使ってアルコール分を酸っぱい酢酸成分に変えて作っています。一般的な作り方だと果汁に醸造用アルコールを入れるなどしますが、りんごそのものから発酵させてお酢にしているのが弊社の強みです。」
――味わいにはどのような特徴がありますか?
「作り方の特徴の1つとして、木樽で寝かせるという工程があります。これのおかげで酸味の角が柔らかくなり、香りもとてもよくなります」
――りんご酢はどのように使えますか?
「調理用はもちろん、お水や炭酸水、牛乳で薄めてドリンクとして飲んでいただくのもおすすめです。牛乳を入れると飲むヨーグルトみたいになって美味しいですよ。
はちみつ入りで甘くて飲みやすくなっているので、紅茶に入れても美味しいですし、ハイボールに入れてりんご酢ハイボールとして飲んでいただくのもおすすめです。沖縄ですと、泡盛を薄めたものに入れると美味しいかと思います」
――青森県フェアを訪れる沖縄県の方々へ、メッセージをお願いします。
「りんご酢は暑い沖縄にはぴったりの製品かなと思いますので、ぜひお試しください」
カネショウのりんご酢は、青森県フェア期間中、イオン南風原店にて販売しております。
青森県フェアへぜひお越しください!
青森県を代表するりんごはもちろん、海の幸からお米、ジュース・お菓子などの加工品まで、青森県には美味しいものがたくさん揃っています。
2022年1月13日(木)~1月17日(月)の青森県フェアにて青森の美味しいものがずらりとお店に並ぶので、ぜひお近くのイオン・マックスバリュへお越しください!
青森県に根付く伝統工芸品・民芸品
青森県はりんごを始めとしたおいしいものだけではなく、現在も脈々と受け継がれている伝統工芸品や民芸品も魅力。
最後に、青森県で出会った工芸品・民芸品をご紹介します。
(店舗で販売は実施していません。)
▲写真:弘前津軽塗商工業協同組合の理事長である蒔苗さん
青森県を代表する伝統工芸品の1つが、「津軽塗」です。
津軽塗は、漆を何十回も塗ったあとに研ぎ出していくことで美しい模様を浮き上がらせていく津軽地方の伝統工芸品。
模様が美しいだけでなく、多くの工程を経て作られているために頑丈で、今も青森県の多くの家庭で使われているのが特徴です。
・津軽塗の1つ「七々子塗」の時計
・一般家庭でも日常的に使われている津軽塗のお箸
民芸品としては、同じく津軽地方で約300年受け継がれている「こぎん刺し」があります。
▲写真:弘前こぎん研究所の成田さん
こぎん刺しは、農民が麻しか着ることが許されなかった時代に、目が粗い麻でも厳しい冬を乗り気切れるよう、補強・保温のために生地の目を潰すように刺していったのが始まりです。
現在は、ティッシュケースやバッグ、数寄屋袋など、カラフルな色のいろいろなアイテムが商品化されています。
・実際に昔防寒着として着られていたこぎん刺し
・ティッシュケース