2022.06.06 フード

沖縄の太陽をたっぷり浴びたゴーヤーの魅力!

「ゴーヤーの日」である5月8日から、「裏ゴーヤーの日」の8月5日までの間は、沖縄県南部地区のゴーヤー出荷量の最盛期!

夏バテ防止にもよいとされ、夏になると特に食べたくなるゴーヤー。
今回は、糸満市にある兼城選果場や生産者さんのビニールハウスにお邪魔し、ゴーヤーの作り方や魅力について伺ってきました。

知ると楽しい! ゴーヤーのこと

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沖縄県民には馴染み深いゴーヤーですが、意外と知らないことが多いかもしれません。
ここでは、知ると楽しいゴーヤーのことについてご紹介します。

 

ゴーヤーの旬は夏?

ゴーヤーは夏の食材という印象が強いかもしれませんが、ビニールハウス栽培も行っているため、年中食べることができます。

栽培としては10~11月頃に植え付けを行う冬のゴーヤー、3~4月頃に植え付けを行う夏のゴーヤーがあり、沖縄県南部地区では梅雨が明けた7~9月ごろが出荷の最盛期になるとのこと。
品種改良や農家さんたちの工夫により、年中美味しいゴーヤーが食べられるようになっています!

 

ゴーヤーの品種は主に4つ

沖縄県内で食べられるゴーヤーの品種は、主に4つ。
主に夏に栽培されるのが、品種改良によって花の数が在来種の約4倍にまでなった「群星(むるぶし)」、緑色が濃いとされる「てぃだみどり」、そして「夏盛(なつざかり)」があります。また、主に冬に栽培されるのが、「汐風」です。

美味しいゴーヤーを選ぶコツは、突起が潰れておらず、密集していて、緑色の濃いものを選ぶこと。
特に「群星」と「てぃだみどり」は突起が丸く、品質が保たれやすい品種とのことです。

 

ゴーヤーの保存方法をご紹介

買ってきたゴーヤーが余ったら、中のワタとタネを取り除き、新聞紙で包んで野菜室で保存するのがおすすめです。ゴーヤーは中のワタから傷んでいくので、使わなかったゴーヤーもすぐに取っておきましょう。

また、冷凍庫で保存すると解凍したときにシャキシャキ感が失われてしまうので、おすすめしません。ワタを取れば野菜室でも1週間は鮮度が保たれるので、余ったときにはぜひ試してください。

 

農薬を減らす取り組み! IPM栽培

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適切に使うことで虫の被害を防ぎ農作物の品質を上げることができるのが農薬ですが、消費者としてはあまり使って欲しくないのはもちろん、農家としても重労働になるため減らしたいのが農薬です。
そこで、農薬を減らす栽培方法として実施されているのが、IPM栽培です。

IPMとは、利用可能な全ての技術(農薬も含む)を総合的に組み合わせ、農作物に有害な病害虫・雑草を防除する栽培方法を指します。
ゴーヤーの栽培では、ゴーヤーの実を食べてしまう害虫の駆除のために特定のダニが使われます。このダニはゴーヤーや人には無害なので、農薬の使用を減らしつつ、害虫を駆除することが可能になります。
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沖縄県では他にもいろいろな取り組みを通じ、安心・安全に食べられるゴーヤーをいつでも提供できるようにしています。

ゴーヤーの収穫から出荷までの流れ

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ゴーヤーの木を植えてしっかり育て、花が咲いたら、受粉させます。ゴーヤーの受粉は人の手で行われるのが特徴で、雄花の花粉を雌花につけて回ります。
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受粉が成功して着花したら、2~3週間ほどで収穫できる大きさに。
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JAおきなわ糸満支店では、糸満市を中心とした南部一帯の提携農家さんたちから野菜を集荷し、兼城選果場に集めています。2007年に導入した大型の選果機により、一定の品質のゴーヤーを提供できるようになったとのことです。
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まずはコンテナで集められたゴーヤーを、人の手で選果機へ乗せていきます。
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機械が大きさと品質を自動で判別し、ゴーヤーを選り分けていきます。
大きさは「M・L・2L・3L」の4種類、品質は「A・B」の2種類があるとのこと。少しでも曲がりや傷があればBに分類され、真っ直ぐで傷のない綺麗なゴーヤーがAに分類されます。
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ベルトコンベアの形をよく見てみると、ゴーヤーの形にぴったり合うようになっています。また、高い位置へ運ぶラインでは柔らかい素材が使われ、ゴーヤーの実が傷つかないように配慮されています。
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最後は、選別されたゴーヤーを人の手で梱包し、お店へと出荷されていきます。

生産者さんにお話を伺いました!

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もともとはマンゴー農家で、2021年からゴーヤーの栽培を始めたという新垣佐恵子さんにお話を伺うことができました。

――なぜゴーヤーの栽培を始めたのですか?

「夏にマンゴーを作っていて、冬にも何か作りたいと思い、ゴーヤーが冬に栽培できるということで始めました。沖縄ならではの食材だからという理由もあります」

――ゴーヤーを作る上で大変なことはありますか?

「虫を入れないように注意しています。細かいですが、出入り口に網を張ってサッと入るなどして、商品価値を落とさないようにしています。また、丈夫な木を作るために、ビニールハウスの開け閉めで温度を調節するなど、細かい点に気をつけています」

――ゴーヤーを作り始めて1年とのことですが、どうですか?

「大変ですが、子どもと一緒で、手をかけたらかけた分だけ育ってくれるので楽しいです。今何を欲しがっているのか、ご飯なのかお水なのか、なんとなく言われているような気がして、かわいいですね」

地元の野菜「ゴーヤー」を美味しく食べよう!

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食べたいと思ったときにいつでも買えるゴーヤーですが、私たちがいつも美味しいゴーヤーを食べられるのは生産者や多くの方々の努力があってこそ。

5月8日の「ゴーヤーの日」から8月5日の「裏ゴーヤーの日」にかけて、沖縄県南部地区のゴーヤーの出荷は最盛期を迎えます。
本日の献立に、地元の野菜ゴーヤーはいかがですか?

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