知るともっと好きになる! ヘチマのこと
沖縄県民にはお馴染みのヘチマ。
ゴーヤーと同じく夏野菜の1つであり、冬はビニールハウス栽培もできるため1年中食べられます。
ここでは、ヘチマの特徴や魅力についてご紹介します。
夏はビニールハウスで育てられない?
多くの野菜や果物がビニールハウスを使って管理しながら栽培していますが、夏に食べるヘチマはビニールハウスを使わない「露地栽培」が行われています。
これは、夏にビニールハウスで栽培してしまうと葉に栄養が行きすぎてしまい、実がつかないため。
そのため、太陽の恵みを実へしっかり届けるために、露地栽培が行われています。
露地栽培は天候の影響を受けやすく、例えば台風が来たら大きな被害を受けることも。
一方で、ヘチマはこうした変化に強い作物でもあり、すぐに成長するそうです。台風で土ごとまくられても、しっかり戻せば多くのヘチマが無事に収穫できることもあるのだとか。
ヘチマはどんな栄養素?
ヘチマは食用以外だと美容化粧水として使われることが多く、ミネラルがたっぷり。女性に特におすすめの食べ物なんです。
例えばヘチマにはカリウムが豊富で、むくみの予防や高血圧の予防に良いとされています。
また、ビタミンB6や葉酸が豊富で、貧血予防にも効果的。妊娠中の女性には特におすすめです。
水分や食物繊維が多く、肥満防止にも有効だと言われています。
出典:第2章 日本食品標準成分表:文部科学省
出典:シュフーズ
どう保存するのがいい?
ヘチマの保存方法、農家さんのおすすめは冷蔵庫保存。野菜室に入れておくことで、買ってから1週間は新鮮な状態を保てます。
ちなみに、ヘチマの表皮が黒くなってしまうことがありますが、基本的には問題ありません。触ったりこすれたりすることで皮が黒くなることがありますが、食味には影響がないため、皮をむいて問題なければ美味しく食べられます。
ヘチマを美味しく食べる5つの食べ方
ヘチマ料理といえば、ビーフシチュー缶と一緒に煮込む「ストゥー」か、味噌煮にした「ナーベーラーンブシー(ヘチマの煮込み)」が有名。
他にもいろいろな料理を試してみたい方は、ぜひ以下を参考にしてみてください。
イチバン簡単! ヘチマのポン酢和え
農家さんに「ヘチマを最も簡単に食べるとしたら?」と聞いて教えてくれたのが、ヘチマのポン酢和え。
皮をむいたヘチマをレンジで1~2分ほどチンして、ポン酢をかけるだけの簡単料理です!
夏は、チンしたヘチマを一度冷蔵庫で冷やしてからポン酢をかけるのもおすすめ。
ヘチマを手軽に食べたいと思ったら、ぜひお試しください。
ヘチマの佃煮
ここからは、沖縄県産食材を主に使った宅配弁当を販売している「椛(もみじ)弁当」さん考案のアレンジ料理。
ヘチマの佃煮は、ゴーヤーの佃煮を応用した料理です。ヘチマの他には白ごま、鰹節、醤油、みりん、酢、砂糖で味付けし、お好みで鷹の爪を入れます。ヘチマの水分が多い分、味付けは濃いめがおすすめ。酒のつまみや、ご飯のお供にもおすすめです。
ヘチマとエビのスイートチリ和え
ヘチマとエビを組み合わせ、スイートチリで和えることで味がまとまるアレンジ料理です。
作り方は簡単で、まずヘチマを短冊切りにし、1分ほど塩水でさっとゆがきます。レンジでチンしても問題ありません。あとは市販のスイートチリで和えれば完成です。
ヘチマの肉詰めの柚子味噌乗せ
ピーマンの肉詰めのようでいて、ヘチマの優しい味わいと食感がお肉を包み込むような料理です。
まずは輪切りにしたヘチマにひき肉を乗せて、オーブンで焼きます。
柚子味噌は、白味噌に冷凍の柚子皮を混ぜ、砂糖を混ぜることで完成。焼いたヘチマの上に乗せれば、優しくもアクセントの効いた味わいになります。
ヘチマの肉巻きシチュー
先ほどとは逆で、お肉でヘチマを巻いた料理。味噌煮ともストゥーとも違う、ヘチマの新しい煮物を楽しめます。
まずは棒状に切ったヘチマに豚バラを巻き、フライパンで表面を炒めます。あとはクリームシチューに入れ、アクセントでコーンを入れれば完成です。
地元の野菜「ヘチマ」を美味しく食べよう!
沖縄では昔から家庭で食べられてきたヘチマですが、料理のレパートリーが少なく、最近はあまり食べなくなったという方も多いのではないでしょうか?
今回ご紹介した料理はどれも簡単に作れるものなので、ぜひ試してみてください。
本日の献立に、地元の野菜ヘチマはいかがですか?