2023.05.31 フード

ゴーヤー・ヘチマだけじゃない!ぜひ食べてほしい南城市の「キュウリ」

ゴーヤーやヘチマを始めとした沖縄らしい野菜に限らず、沖縄県の南部では県民の食卓に並ぶさまざまな野菜が栽培されています。そのうちの1つが、南城市にて栽培されているキュウリです。

今回は、南城市にて長くキュウリを栽培されている2人の農家さんの畑を見学することができました。

南城市で栽培されているキュウリについて

沖縄県南城市ではキュウリ、サヤインゲン、オクラ、ゴーヤーなどの野菜が栽培されており、キュウリは「JAおきなわ 南城支店 野菜生産部会 大里支部」の中でも専門部会のある野菜の1つです。

日本で栽培されているキュウリのほとんどは、「久留米原種」と「埼玉原種」の2つに大別されるとのこと。
その中でも南城市では、久留米原種の1つである「フェニックス」という品種を主に栽培しています。

フェニックスの特徴は、病気に対する耐性が強く、たとえ病気が発生したとしても収穫への影響が少ない点。また、質のいい実が多く採れる「秀品率」の高い品種でもあります。

フェニックスはキュウリの中ではやや長め、太めに成長することが多い品種で、肉厚ですが食べたときに食べたときの食感がよく、味も良好です。

キュウリ専門部会長:玉城さんの畑

P4141002-s_sキュウリの専門部会である玉城さんは、主にキュウリを栽培している農家さんであり、丁寧な栽培により今年はキュウリの木がかなり長生きしているとのことです。
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11月ごろに植え付けを行って約半年が経過している畑ですが、根、枝、葉の状態がとてもよく、植え付けから1、2ヶ月程度かと思わせるような綺麗な状態を保っています。
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キュウリの花は小さいですが、葉は驚くほど大きくなっています。肥料を吸いすぎると葉が濃くなるため、色はそこそこがちょうどいいですが、大きさに関しては大きければ大きいほどよいとのことです。

広く野菜を栽培されている瑞慶覧さんのキュウリ畑

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瑞慶覧さんはキュウリの作付面積が多く、他にもピーマンやオクラ、マンゴーなど幅広く栽培しています。
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キュウリの栽培にはさまざまな方法があり、よりよい栽培のためにいろいろなことを試しているとのこと。
キュウリでは実をつけなくなると木を取り除き、その年のうちに新しい木を植えて収穫量を増やしていきますが、その間隔が短すぎても残根の影響を受けることがあるようです。
令和4年はキュウリに限らず多くの作物が発芽不良となりましたが、令和5年は木の様子が改善に向かっていると話されていました。
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キュウリの実の成長は早く、植え付けから早ければ1ヶ月~1ヶ月半ほどで収穫できます。1日でも収穫しないとヘチマのようにシワだらけになってしまう実が出てくるとのことで、栽培の大変も話されていました。

沖縄県産キュウリにもぜひ注目してみてください!

南城市をはじめ、沖縄県では農家さんが試行錯誤を重ね、おいしいキュウリの栽培を行っています。
日々の買物でお野菜を見るとき、ぜひ沖縄県産のキュウリにも注目してみてください!

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