ニューヨーク・タイムズでも注目された街!盛岡市の食・街・文化をご紹介【いわて盛岡デーwith東北フェア】
岩手県盛岡市はニューヨーク・タイムズの「2023年に行くべき52カ所」に選出されたことでも話題になりました。(※1)
今回は、岩手県盛岡市とはどんなところなのか、市長のインタビューをはじめ街の様子や名産品についてご紹介します。
(※1)参照:盛岡市公式ホームページ
The New York Times(ニューヨーク・タイムズ)
2023年10月27日(金)~10月30日(月)、第16回目となる「いわて盛岡デーwith東北フェア」を沖縄県内のイオン・マックスバリュで開催!
今年の「いわて盛岡デーwith東北フェア」では、岩手の名産品や盛岡市の山の幸・海の幸を中心に、東北のおいしいものが店頭に並びますので、ぜひ、お立ち寄りください。
盛岡市市長に盛岡市の魅力を伺いました!
2023年9月2日より新たに盛岡市市長に就任した内舘茂市長
「市長の大きな仕事のひとつに、全国、そして世界に盛岡をPR宣伝することがあります。その初めての仕事が、沖縄の皆さんにお会いして、フェアを開催していただけるということで大変うれしく、楽しみにしております」
――盛岡の特産品について教えてください。
「糖度が高くてとてもおいしい盛岡りんご、盛岡3大麺、こだわりの日本酒、そして粘りも強くて香りも高いお米などの食べ物があります。国の伝統工芸品の第1号に指定をされた『南部鉄器』や、軽くて温かいホームスパンなどもあります」
――岩手県のお米の品種と、今年の新米の出来栄えについて教えてください。
「岩手県ではオリジナルのお米の品種として、『銀河のしずく』と『金色の風』というブランド米があります。ぜひ食べ比べていただければと思います。
県全体として『ひとめぼれ』という品種もあって、これも人気です。
今年は暑い日が続きましたので、心配しましたけれども、JAの皆さんから先日伺ったところによると例年よりもやや豊作ということでした」
――岩手県のお酒の特徴について、教えてください。
「岩手には酒造りの職人集団、3大杜氏のひとつと言われています『南部杜氏』があります。そして、盛岡は特に水がおいしいんですね。市内のいたるところに湧き水があって、市民もそこでお水を汲んで味わうほど水がおいしく豊富です。
職人の技・おいしいお水・そしておいしい米と3つがそろったお酒になりますので、皆さんもぜひとも味わっていただければと思います」
――最後にいわて盛岡デーに訪れる沖縄の皆さんにメッセージをお願いします。
「おかげさまでいわて盛岡デーは16年目を迎えます。沖縄の皆さんは岩手・盛岡のことをどういう風に思っているのかなと思いながら、今回もフェアに参加させていただきます。
沖縄の皆さんにも時期を見て、ぜひ盛岡の良さを楽しんでいただければなという風に思っています」
歴史の風格を残す盛岡の街並み
岩手県盛岡市は、歴史を感じられる建物や街並みや城跡が数多く残されています。ここでは、盛岡の雰囲気を感じられるいくつかの風景をご紹介します。
現在に受け継がれる伝統の家屋「もりおか町家」
盛岡市の各所にて多く残っているのが、盛岡の古い家屋の形を残した「もりおか町家(まちや)」です。
もりおか町家の代表的な施設である「三㐂亭(さんきてい)」は、ニューヨーク・タイムズで盛岡市を推薦したライター・モドさんも魅力的なスポットとしてピックアップしています。
盛岡市鉈屋町にある「もりおか町家物語館」では、もりおか町家の伝統的なつくりを見学することができます。
盛岡町屋の大きな特徴は、家の中心となる中の間にある「常居(じょい)」。天井まで吹き抜けになっており、中の間で仕事をしている主人を足蹴にしない、出世を妨げないなどの意味があるとのことです。
「もりおか町家物語館」の施設内でにある文庫蔵・絵本の小部屋。訪れたときは企画展「みんなの昭和、わたしの盛岡」の展示が行われていました。
盛岡城跡公園
盛岡城跡(もりおかじょうあと)公園は、かつて盛岡城があった場所を市民の憩いの場として整備されました。春には桜を、秋には紅葉やイチョウを見せ、「日本の名城100選」「日本の歴史公園100選」にも選出されています。
岩手銀行赤レンガ館
1911年に当時の盛岡銀行の本店行舎として落成。2012年まで岩手銀行として営業し、2016年から一般公開。設計は東京駅などで知られる辰野・葛西建築設計事務所によるものです。
旧石井県令邸
旧石井県令邸は、盛岡市のなかでも本格的なレンガ造りの洋館。現在の県知事にあたる「第二代石井省一郎県令」が、私邸として明治18~19年ごろに建設されました。
友好都市提携記念碑
盛岡駅のすぐ目の前には、岩手県盛岡市と沖縄県うるま市の友好都市提携を記念した記念碑が建てられています。
岩手県盛岡市と沖縄県うるま市は、NHKドラマ「どんど晴れ」の放映を機に交流が始まり、2012年に友好都市提携が結ばれました。
例年8月にはうるま市の一行が盛岡さんさ踊りに参加したり、10月のうるま祭りに合わせて盛岡市一行が訪問したりなどの交流を行っています。
友好都市提携記念碑は、2022年7月に盛岡駅前に作られました。
この記念碑は石に点を打つことで写真のような描画を行う「南部点刻」で作られていますが、モチーフとしているのは「盛岡さんさ踊り」とうるま市の「肝高の阿麻和利」。
台座の一部には「勝連トラバーチン(琉球石灰岩)」が使われるなど、両市の交流を象徴するような記念碑になっています。
盛岡の街で自慢のコーヒーを提供する「機屋」
盛岡の街には、個人で経営している素朴なお店が多いことも特徴。ニューヨーク・タイムズへ盛岡市を推薦したライターのクレイグ・モドさんも、盛岡市の魅力として多数のお店を紹介しています。
コーヒーや焼き菓子を提供している「機屋」も、ニューヨーク・タイムズにて紹介されたお店のひとつ。1985年に古布店の付属喫茶室としてオープンし、1994年に今の形にリニューアルするなど変化を続けながらおいしいコーヒーを提供し続けています。
特徴的なのは、ネルドリップにてコーヒーを抽出しているところ。1杯のコーヒーを落とすのに3~5分ほどかかりますが、コクのあるおいしいコーヒーを淹れることができます。
伝統の織物を現在に伝える「みちのくあかね会」
岩手県盛岡市には、伝統的な織物として「ホームスパン」と「裂織(さきおり)」が作られています。
ホームスパンとは、「家で紡がれた」という意味の織物で、羊毛を使って軽くて温かい防寒着などを作ります。
もとはイギリスから渡ってきた織物で、日本でも北海道など広い地域で作られていましたが、だんだんと衰退するにつれ盛岡市にだけ残って根付いたとのことです。
昭和37年から会社化し、長くホームスパンを制作している「みちのくあかね会」では、複数の羊毛をブレンドして毛並みを整え、染色してから糸を作り、作りたい製品に合わせて織っていきます。
作るものはネックウェアやマフラーを中心とした防寒着が主流。
伝統的な製法や柄を守りつつ、近年は流行を取り入れたポップな柄や新商品の開発にも取り組んでいます。
「みちのくあかね会」で取り組んでいるもう1つの織物「裂織(さきおり)」は、貴重な綿を無駄にしないよう、使い古した生地を「裂」いて「織」って使うもの。
縫製工場で使わなくなった端っこの部分を染めて使い、小物などの製品を作っています。
街をあげて盛り上げる「盛岡山車」
盛岡市の指定無形民俗文化財となっているのが、盛岡八幡宮例大祭にて披露される「盛岡山車(だし)」です。
1709年より続く盛岡八幡宮例大祭は、10の組が作った盛岡山車が市内を練り歩き、子どもたちが太鼓を披露するなど街ぐるみで盛り上がります。
2023年の盛岡八幡宮例大祭は9月13日~16日に行われましたが、今回は盛岡山車を製作している組の1つである「め組」の倉庫にお邪魔することができました。
写真は解体中のものですが、盛岡山車では歴史上の名場面や歌舞伎のシーンを表現した豪華な飾り付けがなされます。
今年の「め組」は、「羅生門」のワンシーンを表現したとのこと。
同じシーンを表現する年でも、山車製作の監督によってデザインが異なるので、各組の山車がどのように仕上げてくるかもパレードの見どころです。
盛岡冷麺を盛岡に根付かせた「ぴょんぴょん舎」
盛岡には特産品として「盛岡冷麺」「盛岡じゃじゃ麺」「わんこそば」があり、合わせて「盛岡3大麺」と呼ばれています。
そのうちの1つ盛岡冷麺は、盛岡市民の普段の生活にも広く浸透している料理で、スーパーでも箱で並んでいるといいます。
盛岡冷麺の普及に貢献したレストランの1つである「ぴょんぴょん舎」によると、昭和29年ごろに朝鮮半島から冷麺が渡ってきたとのこと。
現在の盛岡冷麺は、小麦粉を使ったツルツルもちもちの麺と、牛骨を使ってしっかり出汁を取ったコクのあるスープが特徴です。
盛岡市では焼肉屋さんが盛岡冷麺を提供していることが多く、〆によく食べられます。
また、ランチなどで冷麺だけを食べにくる人も多いとのことです。
冷麺用に漬け込んだキムチを入れることもありますが、レストランでは味の調整用として少しずつ追加していくスタイルが一般的です。
りんごや梨などの季節のフルーツは、キムチを入れて辛くなった冷麺の箸休めになります。
おもてなしのわんこそばの老舗「東家」
盛岡3大麺のひとつ、「わんこそば」を提供しているのが明治40年創業の「東家」です。
盛岡市内に3店舗展開しており、わんこそばの他、手打ちそばや天ぷらそばなどを提供しています。
わんこそばは、「じゃんじゃん」「はい、もう1杯」といった掛け声とともに給仕さんが次々にそばを継ぎ足していくのが特徴。
とにかくたくさんのそばを食べることを目指すイベント的な料理で、東家では100杯を達成すると認定証を発行してくれます。
わんこそばの起源には諸説ありますが、有力な説のひとつと考えられているのが来客のおもてなしとして生まれたというもの。
岩手県の中でも農作物や海産物があまり取れない地域にて、客人をもてなすには何ができるかと考えたとき、とにかくそばをたくさん食べてもらおうと「わんこそば」が考案されたと考えられています。
今でもおもてなしのための料理として残っており、盛岡では市外や県外から友人や来客があったときにわんこそばのお店へ案内するのが一般的です。
地元民に愛され続ける「横澤パン」
「横澤パン」は、盛岡市にて長く地元の人に愛されているパン屋さん。1927年創業で、なんと4年後の2027年には100周年を迎えます。
現在は3代目のご主人と奥さんで切り盛りしていて、最大の特徴は「手ごね」でパンを作っているところ。
ミキサーなどの機械を使わず、すべての工程を手で行っているので、ふわふわで香ばしくおいしいパンが出来上がります。
創業当時から同じ製法を守ってきた横澤パンでは、お食事パンを中心に昔ながらの味が楽しめるのが魅力です。
「くるみのクッキー」は横澤パンの人気商品のひとつで、お土産にも人気。コーヒーはもちろん、ワインに合わせてもおいしいとのことです。
盛岡市の「おいしい」を知る!おすすめの名産品
ここでは、盛岡市のおいしい秘密がわかる!名産品を紹介します。
岩手が誇るおいしいブランド米
岩手県はお米の生産も盛んで、ひとめぼれの生産量が多いほか、「金色の風」「銀河のしずく」といったオリジナル品種のブランド米開発も積極的に行っています。
食用米から酒米まで幅広く生産している農家の藤村さんは、岩手の米はどれもおいしく自信をもって皆さんに食べていただけると話します。
どれも甘みが強くてもちもちとした食感があり、粒が大きくてふっくらと炊きあがるのが特徴です。
長く地元に愛される日本酒の酒造「あさ開」
「あさ開」は明治4年に創業し、今年2023年が152年という岩手・盛岡を代表する日本酒の酒造です。岩手県産米にこだわりがあり、主力製品の多くは地元岩手で作られたお米で作られています。
また、「あさ開」では日本酒用のお米はもちろん、食用のお米も積極的に使っているとのこと。
岩手県が誇る「銀河のしずく」をメインに使い、地元のお客さまに喜んでいただけるような酒造りを行っているとのことです。
岩手・盛岡ではおなじみのお酒となっているあさ開の日本酒ですが、沖縄で飲む場合は冷蔵庫に入れて冷やして飲むのがおすすめとのこと。
なお、今年は好天によりお米の出来がよく、よい仕込みができるのではないかとのことでした。
多種多様なおいしいりんごを作る「下久保農園」
岩手県盛岡市といえば、りんごの生産がとても盛んな地域です。
盛岡市郊外にて農園を構える「下久保農園」では、広大な土地にて30種類を超えるりんごを栽培しています。
りんごがおいしくなるために必要なのが、寒暖差。気温がしっかりと下がることでりんごは実を早く成長させようとし、また種子を守るために甘くなっていきます。
盛岡は世界の主要なりんご産地と同じく北緯40度付近に位置しており、気温がしっかり下がるためおいしいりんごが出来上がります。
下久保農園ではおいしいりんごを作るためのさまざまな工夫をしていて、例えば雑草などの草刈りは行うが必要以上には刈らないとのこと。
りんごの木の下にある草を刈るのは地温を下げるためで、きれいに整える必要はないといいます。
りんごの木の下に見えている白いものは、牡蠣の殻。
食用としての牡蠣の殻は廃棄するしかないものですが、りんご栽培においては土壌の栄養になるので、こうして再利用しているとのことです。
りんごは冷蔵庫に入れることである程度保存できますが、りんご農家では甘くなるか落ちるかのギリギリまで粘り、一番おいしい状態での出荷を目指しています。
りんごを買ったら、ぜひできるだけ早く食べてみてください。
1年に1度のお楽しみ!いわて盛岡デーwith東北フェアへお立ち寄りください
注目度が高まる岩手県盛岡市の食・街・文化について、ご紹介しました。
イオン琉球では2023年10月27日(金)~10月30日(月)の期間、沖縄県内のイオン・マックスバリュで「いわて盛岡デーwith東北フェア」を開催します。
1年に1度、岩手県盛岡市をはじめ、東北の特産品が楽しめるチャンス!イベント当日は楽しいイベントも予定しております。ぜひ沖縄県内のイオン・マックスバリュにていわて盛岡市のおいしいものをお楽しみください。