沖縄だけの、のどごし「オリオン ザ・ドラフト」
1957年に名護市に誕生してから、オリオンビールは本島北部やんばる地域の森林に流れる、清らかな水でビールを作り続けてきました。「オリオン ザ・ドラフト」は、1959年に初めて販売開始されたビールを原点に持つ、オリオンビールの代表的な銘柄です。
特長的なのは、何と言ってもそののどごしの良さ。商品開発部の大城敬一郎課長は「時代や沖縄の気候に合わせて微調整を繰り返しています」と話します。のどごしを追求し、常に愛されるビールを目指してきました
そして2020年、新たなチャレンジとして取り組んだのが、伊江島産大麦の使用です。
伊江島産大麦は、麦汁を搾ってできる粕を堆肥にして育てたもの。そして製造過程で出る麦汁粕は、再び伊江島産大麦の堆肥に使用しています。さらに熟成期間を従来の1.2倍にすることでうま味と飲み応えを高め、最高ののどごしを実現しました。
沖縄の自然が生んだ「オリオン ザ・プレミアム」
2022年10月に発売を開始したのが、「世界に誇れる沖縄を、もうひとつつくろう。」との思いが込められた「オリオン ザ・プレミアム」です。
早くも人気商品となったこの商品は、ビール製造には欠かせない酵母菌を奇跡的に見つけたことで誕生しました。
既存の酵母菌ではなく、あえて沖縄の自然界から未知の酵母を見つけ出すという、全国的にもユニークな取り組みがはじまりでした。
とはいえ、アルコール発酵に適した酵母は、そう簡単に見つかるものではありません。商品開発部の大城敬一郎課長を中心に、3年もの月日をかけて沖縄中を周り、桜やハイビスカス、デイゴなど、3000のサンプルを採取しました。
その中から奇跡的に見つかったのがシロツメクサに付いていた酵母だったのです。
発酵管理や香味を安定化するため試行錯誤を繰り返し、複雑でコクのあるフルーティーなビールを開発。それが「オリオン ザ・プレミアム」でした。
ちなみに、酵母の名前につけられた「沖縄酵母OB-001」はオリオンビールの頭文字と、沖縄の自然界初の酵母で作った初の商品という意味が込められています。
沖縄の緋寒桜が芳醇に香る「いちばん桜」
オリオンビールの大人気季節限定商品と言えば「いちばん桜」でしょう。
当初は「ザ・ドラフト」のデザイン缶から始まり、2004年にオリジナルビールとして販売開始。日本で一番早く咲く沖縄の寒緋桜から名付けられ、2022年版からは原料に桜の花びらを使用しています。
沖縄の桜名所、八重岳などで大城さんらが自ら採取した花びらを使っている「いちばん桜」。2023年冬に発売されたものは花びらの量を前年度より2倍に増やし、より一層、沖縄の桜を感じさせる華やかな香りと、ほんのりと赤い色合いが実現できたそうです。
桜が満開の様子をイメージしたパッケージとともに、女性の心をしっかり射止めています。